Ku Na'uka Theatre Company
公演は終了いたしました。
ご来場ありがとうございました。
 
ク・ナウカ若手演出家シリーズ
『山の巨人たち』
作: ピランデルロ
訳: 田之倉稔
演出・美術: 深沢襟

2006年2月1日(水)〜2月5日(日)
旧細川侯爵邸(和敬塾本館)3階

舞台美術家・小竹信節に教えを受けた深沢襟は、2000年よりク・ナウカに演出助手として参加。2001年には三島由紀夫作『卒塔婆小町』で利賀演出家コンクールに参加、2003年5月の<野望祭>ではピランデルロ作『山の巨人たち』を演出しました。また、2003年1月のク・ナウカ『サロメ』、10月の『マハーバーラタ』では美術を手がけるなど、ク・ナウカで演出と舞台美術の研鑽を積んできました。最近では2004年8月に安部公房作『友達』を演出、本年2月に『山の巨人たち』のタイトルで上演したピランデルロ作『作者を探す六人の登場人物』では宮城聰との共同演出を手がけました。前回の『山の巨人たち』から2年半、満を持してふたたび深沢が挑むこの公演は、若手の実験公演の枠におさまらない、注目すべきものとなるでしょう。

これが芝居だ!

イルゼは驚くべき役である。『山の巨人たち』以前に、このような女の役が書かれた戯曲はなかった。いわば「女ハムレット」であり、正気と狂気の境界を自在に往還するのだ。
 対するコトローネは、「20世紀のプロスペロー」と呼ぶべき役である。20世紀ともなれば、外界のテンペスト(あらし)から自分の島を守るのが魔術の使い道なのだ。

 ともに、どんな役者ならこの役が出来るっていうんだ!、と叫びたくなるほどに、台本が凄い。
 イルゼとコトローネ、寺内亜矢子と牧野隆二。爆発するか超新星となるか。まあこのふたり、萎縮してブラックホールになることだけはなさそうだ。

――宮城聰
牧野隆二・寺内亜矢子・本多麻紀・大内米治
高橋昭安・大道無門優也・石川正義・池田真紀子

本城典子・安齋芳明/齋藤頼陽・池田留美

演出・美術: 深沢襟
SV: 中野真希
照明: 大迫浩二
衣裳: 忠内もも、鈴木美和子
舞台監督: 藤本康宏
制作: 大石多佳子
財団法人和敬塾 東京都文京区目白台1-21-2
[交通]JR「目白」駅から新宿西口方面行バス10分「目白台3丁目」バス停下車徒歩40m
2005年2月1日(水)〜5日(日)

2月1日(水) 19:30
2月2日(木) 19:30
2月3日(金) 19:30
2月4日(土) 14:30
2月4日(土) 19:30
2月5日(日) 14:30
2月5日(日) 19:30
※開場は開演の15分前、受付開始は開演の1時間前
ク・ナウカ  03-3779-7653

主催  特定非営利活動法人ク・ナウカ シアターカンパニー
ク・ナウカ 若手演出家シリーズ
ク・ナウカは、現在の日本では珍しい「(作家兼任ではない)演出家の主宰する集団」であり、その使命として、志の高い若手演出家の登場に道を開きたいと考えています。
この趣旨のもとに開始する「若手演出家シリーズ」では、昨今東京の演劇界で主流となっている「さりげない日常をリアルに描く」たぐいの戯曲ではなく、言葉が「舞台上」という「まぎれもない非日常」でのみ成立しうる強度をそなえた戯曲を取り上げてゆきます。