ガラシケイコバエイド、お礼と中間報告
昨日『ムネモシュネの贈りもの』公演を終え、本日6月19日午前11時、ガラシ一行はデンパサール経由でジョグジャカルタへ向け飛び立っていきました。今夜のうちに、彼らは家族と会い、ジョグジャカルタのコミュニティに戻ります。 皆様のあたたかいご協力で、「ガラシケイコバエイド」は今朝までに 1,129,802円 に達しました。
ひとびとが芸術を必要とする度合いにもしもいくらかの差があるとするなら、おそらくは「無力感の中にある人々」にとってこそ、それはもっとも必要なのではないかと思います。(対イラク開戦直後のアメリカに公演に行った際、思ったこともそれでした。)言い換えれば、一見「芸術どころではない」と見えるような状況でこそ、いっそう芸術の意義があるのではないでしょうか。 周囲がすべて倒壊し、その仮設住居のためにすべての資材を提供してしまったというガラシアトリエが、そのような状況のなかでこそ、いちはやく再建されることを願って。 出発前の成田空港で、皆様から集まったエイドを直接ユディ・タジュディン氏に渡しました。
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震災の翌日に『ムネモシュネの贈りもの』の創作続行を決断した時のユディの言葉どおり、ジョグジャカルタの復興には長い時間がかかるかもしれません。ガラシケイコバエイド、ひきつづき身の回りの方に広めていただければまことに幸いです。
まずはお礼とご報告まで。
ク・ナウカ シアターカンパニー 宮城 聰
しかし、テアトル・ガラシの稽古場兼事務所は、地震で倒壊してしまいました。そこでわれわれはガラシのアトリエを再建するために、すこしずつでもお金を出し合おうと考えました。 近日「ガラシケイコバエイド」用の郵便振替口座をつくり、そこに集めてゆく予定です。もしそのお気持ちを持って下さいましたなら、ク・ナウカのサイトでも口座をお知らせ致しますので、ご協力いただければと存じます。
■ガラシケイコバエイドについて■ 5月27日早朝にインドネシアジャワ島中部のジョグジャカルタ市沖合で発生した地震から5日がたちました。 報道では、死者6千人、負傷者1万人以上、全壊または半壊した建物は4万5000軒以上にも上ると伝えています。 全壊したテアトル・ガラシの稽古場は、まさにこのジョクジャカルタにありました。 ク・ナウカではこのたび、このガラシのアトリエを再建するために、すこしずつでもお金を出し合おうと考え、 「ガラシケイコバエイド」を設けました。お気持ちを持って下さるかたがいらっしゃいましたら、 この募金にご協力いただきたく、HPにてご案内させていただくことにいたしました。 みなさまのあたたかいご協力を、心よりお願い申し上げます。
ク・ナウカメンバー一同
2006年6月11日(日)〜6月18日(日)