2005年2月スズナリ連続公演
作:
ピランデルロ
訳:
田之倉稔
演出
宮城聰
美術・演出
深沢襟
公演は終了いたしました。
ご来場ありがとうございました。
まぼろしの演技者宮城聰、
いまそのヴェールを
頼まれもしないのに脱ぐ。
ノーベル賞作家ピランデルロの最高傑作にして未完の迷宮が、あなたの脳みそに棒を突っ込んでぐりぐりかきまわす。
山ってなに? 巨人ってだれ?
欧州演劇史最大の謎に宮城と深沢が反目しつつ挑みまくる、夜の演劇。
山の巨人たち
大高浩一
本多麻紀
諏訪智美
高橋昭安
藤本康宏
末廣昌三
黒須幸絵
本城典子
宮城聰
ほか
照明:
大迫浩二
音響:
AZTEC
衣装:
小山ゆみ、鈴木美和子、深沢襟
小道具:
後藤敦子
演出助手:
冨川純一
制作助手:
森奈津美
宣伝美術:
青木祐輔
制作:
久我晴子、田中美季
■ルイジ・ピランデルロ
―1867〜1936、イタリア・シチリア島生まれ。小説家をめざすが、父の破産以後文学教師として働く。発狂した妻の死の前後から次々と戯曲を発表、『作者を探す六人の登場人物』『エンリーコ四世』などの代表作を生み出す。特に前者は1921年の初演時に観客の喝采と怒号で劇場が大混乱に陥る問題作であったが、1922年のロンドン公演で大成功を収め、ピランデルロの名が世界に知られるようになった。1923年には長男の設立したローマ芸術劇場の芸術監督につくが経済的に失敗。1934年ノーベル文学賞を受賞、その2年後に肺炎によって他界。
■『山の巨人たち』はピランデルロの絶筆で、人生と芸術、個人と社会、現実と夢のコントラストを描く神秘的でシュールな雰囲気に包まれた作品である。
世界に絶望して山荘に隠棲する魔術師のもとに、とある劇団がやってくる。彼らの唯一のレパートリー『取りかえられた息子の物語』は大傑作。だがなぜか世間の趣味に合わず、すっかり落ちぶれている。主演女優イルゼは正気と狂気を行き来している。イルゼはかつて、彼女に恋する詩人にこの戯曲を最後まで書かせるため気のあるそぶりを見せ、完成後に拒絶したのだ。その詩人は自殺した。それでもイルゼの天才的演技をまのあたりにする劇団員たちは、この落魄した劇団から離れることができない…。そこで魔術師は提案する。「山の巨人たち」の結婚式で、その芝居を演じてみてはどうか?――
深沢襟は2004年この難戯曲に果敢に挑戦するも、壮大なる難破。が不死鳥のように再起し、今回は宮城聰との共同演出にいどむ。近年その演技を封印していた宮城聰が、戯曲にただならぬシンパシーを感じて出演を決意。さあどうなる。
ザ・スズナリ(下北沢)
2月25日(金)
19:00
2月26日(土)
19:00
2月27日(日)
15:00
2月28日(月)
19:00
3月1日(火)
19:00
3月2日(水)
19:00
3月3日(木)
19:00
3月4日(金)
19:00
3月5日(土)
19:00
3月6日(日)
15:00
前売・予約
4,000円
当日
4,500円
学生
2,500円
※全席指定
※学生券は劇団のみ取扱い。要事前予約。
当日学生証をご提示ください。
□ク・ナウカ
03-3779-7653
□e
+
(イープラス)
http://eee.eplus.co.jp/
□電子チケットぴあ
0570-02-9988(オペレータ対応)
0570-02-9966(音声自動応答)[Pコード:358-906]
http://t.pia.co.jp/
□ザ・スズナリ電話予約
03-3469-0511
2005年1月8日(土)
ク・ナウカ シアターカンパニー
第15回下北沢演劇祭参加
平成16年度文化庁芸術団体重点支援事業