Ku Na'uka Theatre Company
公演は終了いたしました。
ご来場ありがとうございました。
(c) Takuma Uchida
「マクベス」
作: シェイクスピア
訳: 松岡和子
構成・演出: 宮城聰

ク・ナウカ版「マクベス」、待望の東京初演!!

2004年11月11日(木)〜21日(日)
下北沢 ザ・スズナリ
マクベスを破滅に誘い込んだ魔女たちとはいったい何の比喩なのか? マクベスは何 から復讐されたのか?
シェイクスピアの悲劇中もっとも緊密な構成とスピーディな展開を持つ傑作を大胆な解釈で読み解くク・ナウカの異色作。
「男らしさ」の幻想を振りかざすマクベス夫人をマクベス自身の心が生んだ分身と見 なし、また「魔女」を生まれることなく流された赤子と見なす。さらにマクベス以外 をすべて女優が演じる、挑発的なステージ。
「森が動いたときマクベスは滅ぶ。女から生まれない人間がマクベスを滅ぼす」自然と生命への冒涜がマクベスを滅ぼす、それはまさにいま目の前にある世界。
ク・ナウカが容赦なく描き出す、神無き時代の『マクベス』。
利賀フェスティバルで2年連続上演され、斬新な演出と俳優の演技が絶賛されたク・ ナウカ〈幻の傑作〉、フランスで1週間にわたる公演を経て遂に東京初演!
『マクベス』は言葉の魔力の劇である。また、男に及ぼす女の力の劇でもある。宮城聰はそれを洞察している。『マクベス』では、ある人物の中で生まれた言葉が浮遊し、舞い、別の人物に取り憑く。そこで魔力が発揮される。言葉が人を動かすのだ。
発語を担う者と動きを担う者を分けるク・ナウカ方式がそれを鮮烈に具現する。それと相俟って、クロス・ジェンダーのキャスティングが男に及ぼす女の力を目の当たりにさせてくれる。美しい舞台である。無数の風ぐるまの中を行き来する黒紋付は、この劇の鍵語のひとつである不穏な「風」そのものにも見えてくる。――松岡和子

●ク・ナウカ『マクベス』上演 記録
2001年4月24〜26日 〈プレビュー上演〉サイスタジオコモネAスタジオ
2001年5月3,5日 富山・新利賀山房(利賀新緑フェスティバル2001参加)
2002年5月4,5日 富山・新利賀山房(利賀フェスティバル2002参加)
2004年1月24〜31日 フランス・パリ Cafe de la danse
阿部一徳
野原有未、萩原ほたか、本多麻紀、江口麻琴、片岡佐知子、諏訪智美、
桜内結う、鈴木陽代、たきいみき、布施安寿香、池田真紀子、本城典子、
池田留美(客演)
演出・美術: 宮城聰
照明: 大迫浩二
衣裳: 深沢襟
音響: AZTEC
演奏監修: 吉植荘一郎
演出補: 中野真希
舞台監督: 小金井伸一
宣伝美術: 野口美奈子
写真: 内田琢麻
制作: 久我晴子、田中美季

2004年11月11日(木)〜21日(日)

※ 開場は開演の30分前
※ 受付開始は開演の60分前
※ 上演時間約80分
下北沢 ザ・スズナリ
【前売】
4,300円
【当日】 4,500円
【学生】 2,500円(劇団のみ取扱・要予約・当日学生証提示)
 団体(10名以上) 4,000円
※全席指定
ク・ナウカ  03-3779-7653

主催  特定非営利活動法人ク・ナウカ シアターカンパニー
平成16年度文化庁芸術団体重点支援事業